クレーン設備のある工場内で製品・半製品・部品などの重量物を吊り上げて移動する、建築現場などで鉄骨やボードなどの重量物を高所へ揚重(引き上げ)する、工事中に重量物が垂れ下がらないように吊って支える、機械や資材などの重量物を高所へ搬入するために吊るすなど、様々な用途で重量物を吊り上げるために使用されるチェーンブロック。荷重能力は0.5t~50tまで、吊る重量物の重さに適したタイプがそれぞれ揃っています。

手動チェーンブロックとは

手動チェーンブロックのタイプ

手動チェーンブロックとは、鎖歯車・滑車・ウォーム歯車・鎖・フックなどを組み合わせて重量物を巻き上げる機械で、鎖の下方についているフックで重量物を保持し、操作用鎖を人力で引っ張って重量物を吊り上げます。揚程(吊る高さ)は鎖の長さによって調節します。
手動チェーンブロックは、荷重能力が0.5t~2t、3t~5t、7.5t~15t、20t~50tのタイプがありますので、巻き上げる重量物の重さに対して余力をもったタイプをご使用ください。

当社では、チェーンブロックの他、チェーンブロックを結合して重量物を手で押して横に移動させるためのトロリや、吊り上げたい重量物を掴むためのクランプ(横吊りクランプ、縦吊りクランプ等)なども豊富に取り揃え、お客様とともに重量物を吊る各作業内容に最適な揚重方法を考察し、作業に適した機器の選定をおこなっています。
最短3日間からレンタルしておりますので、お客様が所有されている機器を活かし、その時々必要な機器のみレンタルをご利用いただければ、揚重作業における安全性の向上とコスト削減に役立ちます。

また、当社は、レンタル業界としては初のキトー技術認定も取得しており、お客様が所有されているキトー製品の修理や点検なども受託しております。
揚重作業に関することなら、実績と経験豊富な当社にご相談ください。

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手動チェーンブロック使用上のご注意と仕様

使用上のご注意

  • *斜め吊り厳禁です!
  • *定格荷重を超える荷を吊り上げてはいけません。
  • *人を吊り上げたり、人の上で荷を操作したり、荷の上に乗って操作してはいけません。
  • *ロードチェーンが変形したり傷付いているチェーンブロックは使ってはいけません。
  • *故障したり、修理中のチェーンブロックは使ってはいけません。
  • *フックの先端で荷重を受けるような操作をしてはいけません。
  • *フックラッチのとれたフックは使ってはいけません。
  • *ロードチェーンを吊り具代わりに荷を巻き付けて使ってはいけません。
  • *ロードチェーンを鉄板等の角にあてて操作してはいけません。
  • *鉄板等を吊った状態で、溶接作業や切断作業をしてはいけません。
  • *溶接作業中にロードチェーンをアースとして使用してはいけません。
  • *巻上過ぎ、巻下ろし過ぎ作業はしてはいけません。
  • *荷を吊った状態で長時間放置してはいけません。
  • *二丁吊りの場合は、吊り荷重と同じ定格荷重のチェーンブロックを2台ご使用ください。(下図)
二丁吊りの場合の正しいチェーンブロックの使い方

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手動チェーンブロック(0.5t~2tタイプ)の仕様

外観

手動チェーンブロックCB010の外観

手動チェーンブロック CB010

主要寸法図

手動チェーンブロックCB010の主要寸法図

製品仕様

商品名 チェーンブロック
型式 CB005
定格荷重(t) 0.5
揚程(m) 2.5
寸法(mm) A 158
B 161
C 283
D 2,500
E 69
F 99
G 27
S 35.5
本体重量(kg) 10
商品名 チェーンブロック
型式 CB010
定格荷重(t) 1.0
揚程(m) 2.5 | 6.0 | 10.0
寸法(mm) A 162
B 161
C 295
D 2,500
E 71
F 99
G 29
S 42.5
本体重量(kg) 11.5 | 18.0 | 25.0
商品名 チェーンブロック
型式 CB015
定格荷重(t) 1.5
揚程(m) 2.5 | 6.0 | 10.0 | 15.0
寸法(mm) A 171
B 182
C 350
D 2,500
E 78
F 112
G 34
S 47.5
本体重量(kg) 14.5 | 22.0 | 30.5 | 40.8
商品名 チェーンブロック
型式 CB020
定格荷重(t) 2.0
揚程(m) 3.0 | 6.0 | 10.0 | 15.0
寸法(mm) A 182
B 202
C 375
D 3,000
E 87
F 125
G 36
S 50.0
本体重量(kg) 20.0 | 27.0 | 36.0 | 48.0

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手動チェーンブロック(3t~5tタイプ)の仕様

外観

手動チェーンブロックCB050の外観

手動チェーンブロック CB050

主要寸法図

手動チェーンブロックCB050の主要寸法図

※ 3tと5tは2条掛けです。

製品仕様

商品名 チェーンブロック
型式 CB030
定格荷重(t) 3.0
揚程(m) 3.0 | 6.0 | 10.0 | 15.0 | 30.0
寸法(mm) A 171
B 235
C 510
D 3,100
E 78
F 162
G 42.5
S 56
本体重量(kg) 24.0 | 34.0 | 46.5 | 62.4 | 86.4
商品名 チェーンブロック
型式 CB050
定格荷重(t) 5.0
揚程(m) 3.0 | 6.0 | 10.0 | 15.0
寸法(mm) A 192
B 282
C 600
D 3,600
E 91
F 194
G 46.5
S 63
本体重量(kg) 41.0 | 55.0 | 72.0 | 93.8

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手動チェーンブロック(7.5t~15tタイプ)の仕様

外観

手動チェーンブロックCB150の外観

手動チェーンブロック CB150

主要寸法図

手動チェーンブロックCB150の主要寸法図
  • ※7.5tは3条掛け、10t(M2)は3条掛け、10t(M3)は4条掛け、15t(M2)は5条掛け、15t(M3)は6条掛けで、上図とは若干異なります。

製品仕様

商品名 チェーンブロック
型式 CB075
定格荷重(t) 7.5
揚程(m) 3.0 | 6.0 | 10.0
寸法(mm) A 192
B 373
C 770
D 4,200
E 91
F 253
G 72.5
S 85
本体重量(kg) 62.0 | 78.5 | 103.3
商品名 チェーンブロック
型式 CB100
定格荷重(t) 10.0
揚程(m) 3.5 | 6.0 | 10.0 | 15.0
寸法(mm) A 192
B 438
C 760
D 4,200
E 111
F 308
G 72.5
S 85
本体重量(kg) 83.0 | 103.0 | 134.0 | 174.0
商品名 チェーンブロック
型式 CB150
定格荷重(t) 15.0
揚程(m) 3.5 | 6.0 | 10.0 | 15.0
寸法(mm) A 268
B 492
C 1,020
D 4,700
E 119
F 337
G 80.0
S 100
本体重量(kg) 155.0 | 184.0 | 230.0 | 286.1

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手動チェーンブロック(20t~50tタイプ)の仕様

外観

手動チェーンブロックCB500の外観

手動チェーンブロック CB500

主要寸法図

手動チェーンブロックCB500の主要寸法図

製品仕様

商品名 チェーンブロック
型式 CB200
定格荷重(t) 20.0
揚程(m) 3.5 | 6.0 | 10.0
寸法(mm) A 374
B 746
C 1,180
D 4,800
E 187
F 373
G 81
S 110
本体重量(kg) 235.0 | 274.5 | 338.0
商品名 チェーンブロック
型式 CB300
定格荷重(t) 30.0
揚程(m) 3.5 | 10.0
寸法(mm) A 404
B 746
C 1,300
D 4,800
E 202
F 373
G 103
S 125
本体重量(kg) 310.0 | 435.0
商品名 チェーンブロック
型式 CB400
定格荷重(t) 40.0
揚程(m) 3.5
寸法(mm) A 502
B 760
C 1,480
D 4,900
E 251
F 380
G 96
S 145
本体重量(kg) 480
商品名 チェーンブロック
型式 CB500
定格荷重(t) 50.0
揚程(m) 3.5 | 7.0
寸法(mm) A 544
B 796
C 1,560
D 4,900
E 272
F 398
G 100
S 165
本体重量(kg) 640.0 | 760.0

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手動チェーンブロックの活用事例

手動チェーンブロックを使用して重量物の吊り上げ作業をおこなった事例とチェーンブロックの豆知識をご紹介いたします。

事例クランプを使用したH鋼材の横吊り水平移動にチェーンブロック

クランプを使用してH鋼材を横吊りに!
安全面を考慮してチェーンブロック+クランプで重量物を吊り上げて水平移動させた事例です。

「工場内で重量1t未満のH鋼材を運搬したいが、安全面を考慮してH鋼材を水平に吊るして移動させたい。何か良い機械はないですか。」

昔は、運搬する鋼材などの重量物が多少斜めになってもあまり気にせず運べたそうですが、現在は安全面を十分に考慮しなくては作業できなくなったため、運搬する重量物に合わせて機器を手配するのにも手間がかかるということでした。

当社からはまず、「①どのように吊るか。②同じ長さのワイヤーを2本所有されているかどうか。」の二点についてご確認させていただいたところ、「①工場内にクレーン設備があるのでクレーンを利用してH鋼材を吊りたい。②ワイヤーは同じ長さのものは2本ないし、短期間だがすぐ作業したいのでワイヤーを手配する時間はない。」とのこと。
そして、吊り上げて運ぶ鋼材の数はそれほど多くないとのことでしたので、手動式のチェーンブロック(定格荷重1tタイプの揚程6mの機種)と横吊り型のクランプを選定し、ご提案いたしました。

さらに具体的にお話しを進めていくうちに、お客様の方で横吊り型のクランプを所有されていることが判明。安全を確認した上で打合せをさせていただきました。

今回の揚重方法は以下のとおりです。
下の図Aのようにクレーンの先にワイヤーを引っ掛けてH鋼材とクランプをつなぎます。
次にチェーンブロックを引っ掛けて同じ要領でH鋼材とクランプをつなぎます。
その後、手鎖を巻いてチェーンの長さを調節すると、下の図BのようにH鋼材を水平に保ちつつクレーンによる運搬が可能になりました。

その結果、お客様の方では、重量物を吊り上げての移動作業を安全におこなうことができ、揚重機械の検討や選定、手配などをする手間も削減でき、ご満足いただけたようです。

重量物の無理な吊り上げ作業は大変危険です!
揚重作業に関することなら些細なことでも当社へご相談ください。

クレーンの先にワイヤーを引っ掛けてクランプをつないだH鋼材

図A

手鎖を巻いてチェーンの長さを調節し水平に保ったH鋼材

図B

チェーンブロックで重量物を吊り上げた工場内
チェーンブロック
クランプ
クレーンの先にワイヤーを引っ掛けてクランプをつないだH鋼材

図A

手鎖を巻いてチェーンの長さを調節し水平に保ったH鋼材

図B

事例橋の増設工事にチェーンブロックと豆知識

チェーンブロックを使用して工事中の橋の先端を吊り上げ!
橋材の架設中に重量物が垂れ下がらないように支えて防止した事例です。

札幌にて、ある道路の渋滞緩和や安全性の向上を目的とした事業で、道路幅を4車線化する工事の一環として橋を増設する工事がありました。
その際、橋材の架設中に増設した橋の先端が垂れ下がるのを防止するために、チェーンブロックが使用されました。
チェーンブロックは、ただ重量物を吊り上げて運搬するだけでなく、このように、重量物を支えるための機器としても活用できます。

ここでチェーンブロックの豆知識「斜め吊り」について記載します。
本ケースでは、橋の支柱にチェーンブロックを引っ掛けて斜めにチェーンを掛けていますが、滑車とチェーンの角度は真っ直ぐなため「斜め吊り」には該当しません。

斜め吊りとは、図Cの②のケースのように、滑車(上フック)とチェーン(下フック)の角度が斜めになっている状態のことを指します。主に地に着いている重量物の真上にチェーンブロックを設置せずに吊り上げるとこのような状態になります。
②のような吊り方をすると、機械の破損につながる恐れがありますので十分にお気をつけください。

なお、①は通常の状態。本ケースは③の状態に該当します。手動チェーンブロックは、滑車(上フック)とチェーン(下フック)が一直線に引っ張り合っている状態かつ下向き角度が45°以内であれば、このような使い方をすることもできます。

橋の先端が垂れ下がるのを防止するために使用されたチェーンブロック
チェーンブロックの斜め吊りと通常の状態

図C

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重量物を吊る・上げる作業の改善に役立つ商品・事例

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