クレーンが使えない場所で重量物を運搬するにはチルローラ

キャスターが固定式の直進型チルローラです。４個ワンセットで利用されることが多いのが特徴で、移動物とチルローラCL型をボルトで固定して使います。また、移動物の側面に取り付けて、一定の幅を搬送させるときの壁と移動物のガード機能として利用するケースも見受けられます。
なお、CL型のチルローラに限らず直進型のチルローラ全般は、方向転換するときはジャッキアップしてチルローラの向きを変え、進行方向を変更します。まっすく進むだけであれば固定キャスターの方が使いやすいです。

CL型のキャスターが固定式なのに対し、CF型は自在にキャスターの向きを変えられるため、ジャッキアップしなくても方向転換することができます。
運搬中に何箇所か方向転換する必要がある場合は、CF型を利用すると、ジャッキアップする工程がなくなりますのでよりスムーズに重量物を運搬することができます。

S型は小さな力で移動物の方向転換が容易に可能なチルローラです。

W型はベーシックな直進タイプのチルローラです。移動物の方向転換は、ジャッキアップで簡単におこなえます。

WB型は凸凹路面でもスムーズに安定した重量物の運搬が可能なチルローラです。
そして、トッププレートは最大傾斜角4°までのボギーが可能です。

安全対策も万全！ WR型は前輪に左右45°の旋回機能を持たせたチルローラで、方向転換もスムーズにおこなえます。
固定ピンをセットすることにより直進専用のチルローラとしても使えます。

WD型はフレームに装着した駆動シャフトを回転することで自走が可能なチルローラです。（駆動シャフトの回転はラチェットハンドルにより可能）
また、WD型は移動物の前進と後退および微調節も可能なチルローラで、駆動シャフトを外せばW型と同機能のチルローラになります。

軽量設計！ WS型はW型のチルローラより更にローラ径の小さいものを採用した超低床型タイプのチルローラです。
より一層、始動走行抵抗を小さくしています。

AW型は防振に適した小型で強力タイプのウレタンローラで、重量物の移動作業の効率をアップできるチルローラです。

専用ハンドルの使用方法は２つあります。
１．S型・WR型はジャッキアップしなくても方向転換できる機種ですが、これらのチルローラに専用ハンドルを使用すると、より容易に移動物を旋回させることができます。
２．チルローラ（CL型・CF型を除く）に専用ハンドルを取り付けて使用した場合、移動物を押すだけでなく「引く」こともできるようになります。
専用ハンドルを進行方向前方に取り付けて引っ張れば作業効率もあがり、進行方向後方に取り付ければ、専用ハンドルの「引く作用」がブレーキになり安全性が高くなります。